1.インフルエンザとはインフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染して起こる急性の呼吸器感染症です。通常の風邪よりも高熱や倦怠感が強く、全身症状が現れやすいことが特徴です。毎年冬を中心に流行し、学級閉鎖や職場での感染拡大につながることもあります。そのため、正しい知識を持つことが重症化の予防につながります。● インフルエンザの原因インフルエンザは、A型・B型・C型の3種類のインフルエンザウイルスによって引き起こされます。このうちA型とB型が季節性インフルエンザの主な原因で、毎年の流行に関わっています。A型は感染力が非常に強く、遺伝子の変化(抗原変異)が起こりやすい特徴があります。そのため、同じ人が何度も感染する可能性があり、世界的な大流行(パンデミック)を起こすこともあります。 B型は主に人の間で流行し、年によって患者数が増減しますが、A型ほど大きな変異は起こりにくいです。C型は比較的軽症で、一般的な風邪のような症状にとどまることが多いとされています。ウイルスは毎年少しずつ形を変えるため、昨年の免疫がそのまま通用しないことがあります。これが「毎年ワクチンを打つべき」とされる理由であり、流行する型に合わせてワクチン株が毎年見直されているのです。● 感染経路と流行時期インフルエンザウイルスは、主に「飛沫感染」と「接触感染」で広がります。感染者の咳やくしゃみに含まれる飛沫を吸い込むことで感染するほか、ウイルスが付着したドアノブや手すりなどに触れた手で口や鼻に触れることでも感染が起こります。特に人が多く集まる場所や、密閉された空間では感染しやすくなります。流行のピークは例年12月から3月頃で、気温が低く乾燥する冬に拡大しやすい傾向があります。湿度が下がるとウイルスが空気中で長く生き残りやすく、のどや鼻の粘膜が乾燥して抵抗力が低下するためです。また、寒さによって室内の換気が減ることも感染拡大の一因となります。感染を防ぐには、手洗いやうがい、マスクの着用を習慣にし、外出後に手指を清潔に保つことが基本になります。さらに、体調を整えて免疫力を維持することも、インフルエンザにかかりにくくする大切なポイントです。