稲田堤ふくまるハートクリニック|循環器内科、内科、呼吸器内科、糖尿病内科

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高血圧症

高血圧症
1. 高血圧症について

高血圧症とは、血管の中を流れる血液が血管壁にかける圧力(血圧)が慢性的に高い状態を指します。血圧が高いまま放置すると、心臓や血管に負担がかかり、動脈硬化が進行し、脳卒中や心筋梗塞、心不全、腎臓病など様々な重大な疾患を引き起こすリスクが高まります。

高血圧症は「サイレントキラー」と呼ばれるように、自覚症状が乏しいにもかかわらず進行する場合が多く、早期発見と適切な治療が重要です。
高血圧症の定義
2. 原因

高血圧症には、大きく2つのタイプがあります。

本態性高血圧
高血圧症の約9割を占めるといわれており、遺伝的要因、生活習慣(塩分の摂りすぎ、過度の飲酒、喫煙、運動不足、肥満、ストレスなど)、加齢による血管の硬化など、これらの要因が組み合わさって発症すると考えられています。

二次性高血圧
何らかの基礎疾患が原因で血圧が上昇しているタイプです。
  • 腎臓の病気(腎動脈狭窄など)
  • ホルモンの異常(甲状腺疾患、原発性アルドステロン症など)
  • 睡眠時無呼吸症候群→ 詳しく
上記のような原因疾患を治療すると血圧が改善するケースがあります。

3. 症状

高血圧症は、自覚症状があまりないのが特徴です。症状が現れる場合でも、以下のように比較的軽度のことが多いです。
  • 頭痛、めまい
  • 耳鳴り、肩こり
  • 動悸、息切れ
  • だるさ、疲れやすい
症状がはっきりしないために気づかず放置してしまい、合併症(脳卒中、心筋梗塞、腎不全など)を発症してから高血圧に気づくこともあります。
定期的な健康診断や家庭での血圧測定が非常に重要です。
頭痛、めまい     耳鳴り、肩こり     動悸、息切れ     だるさ、疲れやすい
4. 診断、治療のための検査

当クリニックでは、高血圧症の原因やリスクをより正確に把握するために、必要に応じて以下のような検査を行っています。
  • 血液検査:二次性高血圧が疑われる場合に、甲状腺ホルモンや副腎ホルモンなどを測定します。
  • 動脈硬化検査(CAVI/ABI、頸動脈エコー):血管の硬さ、詰まりの程度を測定します。動脈硬化の進行程度を簡便に評価することができます。頸動脈エコーでは頚動脈の動脈硬化進行の程度、リスク状態を画像評価します。
  • 心電図検査・心エコー検査:高血圧による心臓への影響(左室肥大、心不全リスクなど)がないか評価します。
  • 簡易睡眠ポリグラフィー(睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合):簡易的な在宅検査などで、睡眠中の呼吸状態を評価します。
5. 治療方法

高血圧の治療は、「生活習慣の改善」と「薬物治療」の2つが柱となります。

(1)生活習慣の改善
食事療法
減塩(1日6g未満が目標)、野菜や果物の積極的な摂取、脂質・糖質のバランスに配慮した食事を心がけます。

適度な運動
ウォーキングや軽めのジョギング、スイミングなどの有酸素運動を続けることで、体重減少効果とあいまって血圧降下が期待されます。

禁煙・節酒
タバコに含まれるニコチンは、血管収縮作用を持つため血圧を上げやすくします。習慣的な過度な飲酒は血圧を上げやすくすると言われています。適度な飲酒量を守りましょう。

体重管理
肥満は高血圧のリスク要因です。適正体重を目指すことで血圧のコントロールがしやすくなります。

ストレス管理
ストレスによるホルモン分泌の変化が血圧上昇に関与すると報告されています。十分な睡眠を確保することも大切です。

(2)薬物治療
生活習慣の改善を行っても血圧が十分に下がらない場合は、降圧薬を使用します。

カルシウム拮抗薬、ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)・ACE阻害薬、ARNI、サイアザイド系利尿薬等を、それぞれの状態に合わせて、適切に組み合わせて使用します。

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が停止または低下する状態を繰り返す病気です。その中でも「閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)」は、気道が塞がってしまうことで起こります。主な症状は、いびきや日中の眠気、寝ても疲れがとれないなどです。

睡眠時無呼吸症候群があると、以下のようなメカニズムで高血圧を引き起こしやすくなります。
  • 呼吸停止により低酸素状態が繰り返されることで、交感神経の活動が活発化し、血圧が上がりやすくなる。
  • 睡眠の質が低下し、ホルモンバランスや代謝が乱れやすくなる。
高血圧症と診断された方の中には、実は睡眠時無呼吸症候群を合併しているケースも少なくありません。睡眠時無呼吸症候群に対しては、簡易睡眠ポリグラフィーを行った上で、適応であればCPAP(持続陽圧呼吸療法)療法を行います。CPAP療法を行うことで、降圧効果が期待されることはもちろん、将来の心血管病のリスクを減らすことができます。

まとめ

高血圧症は、自覚症状に乏しく、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。高血圧の原因検索から治療まで、患者様それぞれに適切な対応は異なります。お一人お一人に合わせて、診断から治療(生活習慣の見直しや薬物治療、さらに睡眠時無呼吸症候群への対処)を行ってまいりますので、気になる症状や健康診断の結果でご不安がある方は、ぜひ当クリニックへご相談ください。
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