稲田堤ふくまるハートクリニック|循環器内科、内科、呼吸器内科、糖尿病内科

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不整脈

1. 概要

不整脈(ふせいみゃく)とは、心臓が拍動するリズムが乱れる状態の総称です。通常、心臓は1分間に約60~100回の規則正しいリズムで拍動していますが、不整脈が起こると脈が極端に速くなったり遅くなったり、あるいは不規則に飛んだりするように感じます。特に「動悸」が気になり受診される方は、以下のような症状を自覚しやすいです。
  • ドキドキ・バクバクする:急に脈が速くなったように感じ、胸が高鳴る。
  • 脈が飛んだ感じがする:一拍分抜けたような感覚がある。
  • 胸が揺れるような鼓動:強めの拍動が突然襲ってきて驚く。
  • 寝ていても脈の乱れで目が覚める:安静時でもドキッとしたり脈の乱れを強く意識する。
これらの症状が続いたり、頻繁に起こる場合は、不整脈の可能性があります。特に、安静にしている時に突然症状が出る場合は不整脈が疑わしいです。ただし、不整脈があっても全く症状が出ないこともあるため、定期的な心電図検査は大切です。

不整脈(ふせいみゃく)
2. 原因

不整脈の原因はさまざまですが、加齢や心臓の基礎疾患(心筋梗塞、心不全、弁膜症など)のほか、高血圧や甲状腺機能の異常などが関係することがあります。加えて、過度の飲酒や喫煙、ストレス、睡眠不足などの生活習慣も誘因になる場合があります。

日本循環器学会のガイドラインでは、特に高齢者に多い不整脈として 心房細動 が挙げられ、生活習慣病(高血圧・糖尿病など)や心疾患との関連性が高いと示されています。

3. 症状

不整脈の症状は、主に下記のようなものが見られます。
  • 動悸
  • 胸痛、胸の違和感
  • めまい、ふらつき
  • 息切れ、疲れやすさ
  • 失神(まれに意識を失うことがある)
ただし、前述したように症状がほとんどない不整脈も存在します。自覚症状の有無に関わらず、放置すると脳梗塞などの重大な合併症に繋がる場合がありますので、気になる方は早めにご相談ください。

不整脈の症状
4. 診断のための検査

稲田堤ふくまるハートクリニックでは、不整脈の疑いがある方に以下の検査を必要に応じてすぐに実施します。

●心電図検査:
胸部や手足に電極を付け、短時間で心臓の電気的な活動を波形として記録する基本的な検査です。脈の速さやリズム、心筋の状態などを確認できます。
●ホルター心電図(24時間心電図):
小型の装置を装着し、日常生活中の心電図を24時間記録します。発作的に起こる不整脈の発見に有用です。当クリニックでは防水仕様の装置のため、検査中も入浴可能です。
●心エコー検査(心臓超音波):
超音波を使って心臓の構造や動きを観察します。不整脈の原因となる基礎疾患の有無や、心臓の機能を詳細に評価できます。
●血液検査:
必要に応じて、不整脈に関わるホルモン(甲状腺ホルモンや、NT-proBNP)、ミネラル(カリウムなど)の測定を行います。
診断のための検査
5. 治療方法

不整脈の種類にもよりますが、生活習慣の改善、薬物療法、また必要に応じてカテーテルやペースメーカーによる手術が必要になります。

<生活習慣の改善>

  • 過度の飲酒・喫煙を控える:
    大量かつ連日に飲酒することで心房細動が誘発されることが知られています(ホリデーハート症候群)。
  • カフェイン摂取を控える
  • 適度な運動習慣
  • 十分な睡眠とストレスの軽減生活習慣の見直しも不整脈の予防や再発防止につながります。


<薬物療法>
  • 抗不整脈薬やβ遮断薬などを使い、脈拍、不整脈発作をコントロールする。
  • 心房細動など血栓リスクが高い疾患の場合、血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を使用して脳梗塞を防ぐ。


<手術療法>
  • カテーテルアブレーション(心筋焼灼術):
    カテーテル(細い管)を血管から心臓内へ通し、不整脈の原因となる異常な電気回路を高周波エネルギーで焼き切る治療です。再発リスクはあるものの、根治や長期的な改善を期待できます。
  • ペースメーカー植込み:
    脈が極端に遅いタイプ(徐脈性不整脈)の方に用いられる治療です。胸の下にペースメーカー装置を埋め込み、電気刺激で一定のリズムを保つようサポートします。


<心房細動(しんぼうさいどう)について>
不整脈の中でも特に注意が必要なのが心房細動です。心臓の上部(心房)が小刻みに震えるように動くため、脈が乱れ、文字通り不整な脈が続きます。脳梗塞の主な原因の一つであり、早期発見、早期治療が非常に重要です。

高齢の方や高血圧・糖尿病などをお持ちの方は、心房細動の発症リスクが増加します。また、心房細動の約半数の方に睡眠時無呼吸症候群が合併することが報告されており、気になる方は検査をおすすめします。

<心房細動の特徴>

  • 脈が不規則に速くなる:
    息切れや動悸、胸痛を感じることが多いです。
  • 脳梗塞のリスク上昇:
    心房がきちんと収縮しないため、心房内で血液が滞り血栓(血のかたまり)ができやすく、これが心臓から脳の血管に飛んで血管を塞いだ時に脳梗塞を発症します。
  • 症状がない場合もある:
    自覚症状が乏しく、健康診断や別の病気で検査を受けたときに初めて見つかることがあります。

<治療のポイント>
  • 心拍数のコントロール:
    動悸・息切れを抑えるために、β遮断薬などで脈拍数を調節します。また必要に応じて抗不整脈薬を使用して発作抑制を行います。
  • 抗凝固療法:
    脳梗塞予防のため、ワルファリンやDOAC(直接経口抗凝固薬)と呼ばれる薬を用い、血栓をできにくくします。
  • カテーテルアブレーション(心筋焼灼術):
    発作を抑えたり根治を目指すため、心臓内の異常電気信号を高周波エネルギーで焼灼し、再発を防ぐ方法があります。
  • 心房細動は早期発見・早期治療が重要です。脈の不整や動悸を自覚した際や、健康診断などで指摘された際は、必ずお早めに受診するようお願いいたします。

まとめ

動悸や胸の違和感を感じても、一時的なものであれば「気のせいかな?」と放置してしまいがちです。しかし、不整脈の中には心房細動のように脳梗塞のリスクを高めるものもあり、症状がない場合でも注意が必要です。

稲田堤ふくまるハートクリニックでは、専門的な検査機器を充実させて皆さまの診療にあたっています。動悸や胸の不快感が続く方、健診で不整脈を指摘された方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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